2018.1.6
Rice Bowl アメリカンフットボール日本選手権
毎年、1月3日はアメリカンフットボール日本選手権「Rice Bowl」が行われます。
高校、大学、社会人の実業団(Xリーグ)でアメリカンフットボールを12年間続けてきた自分自身にとって恒例の行事のようなものである。
最近ではアメフトを生観戦することも少なくなってきてしまっているが、自分自身と関わりないチームが出場してもやはり気になるものだ。
今年は、社会人日本一の富士通フロンティアーズと学生日本一の日本大学フェニックスの顔合わせとなった。
なんといっても注目は日本大学フェニックスである。1991年以来の出場とのこと。私が高校3年生のときである。
当時の日大フェニックスは故 篠竹監督のもとショットガン攻撃を操り、華麗なパスで縦横無尽にフィールドを選手が駆け抜け無敵といっても
良い存在であった。
高校3年生の私にはあまりにもレベルが違いすぎて大学でのフットボールは諦めようと考えていたほどであった。
その当時から27年ぶりの出場である。何か心躍る気分でテレビを録画した。
近年は社会人代表チームが学生代表に圧勝することが多く、ライスボウル不要論というものが毎年のように叫ばれる。
しかしながら今年も3万人以上の観客を集め、アメフトファンにとって注目度はやはり高いものであることを実証している。
テレビ録画での観戦であったので当日はインターネット、SNSを一切開かず、スポーツニュースがやっていれば即座に
チャンネルを変更した上で、試合結果の情報をシャットアウトした。
いよいよ試合が開始された。注目は日大の1年生の先発QBである。大学1年生QBが日本一チームの先発QBになることは
ほとんど前例のないことであり、20年30年前からは戦術面がかなり複雑化されたアメフトでは、高校を卒業してすぐに
新しいチームに適応するのは至難の技である。
テレビ解説でもその点がフォーカスされていた。
圧倒的に富士通フロンティアーズ有利の下馬評であったが試合開始されると富士通オフェンスのミスもあり、なかなか得点の
入らない状況が続いたが、さすがの社会人代表チームの底力を徐々に見せ始めロングパスを着実に決める展開となり、
最終的にはワンサイドゲームとなってしまった。
しかしながら、学生代表としてガムシャラに最後までプレイし続ける日大フェニックスの選手一人ひとりの姿に、試合展開は
ともかく目を奪われることとなった。
今後も学生代表が社会人代表に勝利することは難しいのかもしれないが、今後も正月の風物詩として開催を続けていただければ
と個人的には考えている。